私達はそれを使い続けます。
一人ひとりは小さな力でも、みんなが同じ思いになればきっと明日が見えてくる。
復帰前困難な時代にみんなの力を合わせて作りあげた象徴的な建築、それが旧沖縄少年会館です。市は解体(2月解体着工)後、跡地を暫定的に駐車場にする計画。しかし最近「建設趣意書」が発見されたことから専門家はもちろん、子ども支援団体含む活用保存を求める市民の輪が大きくなっています。沖縄少年会館を保存・活用させる会は改修・耐震・運営にかかる財政一切を含めて市民による自主的運営を決心し、建物の譲渡要請を行っています。
東京中央郵便局の6年後、吉田鉄郎設計により1939年(昭和14年)竣工された旧大阪中央郵便局舎を(玄関ロビー部のみ保存)今年3月解体と日本郵政グループが発表!東京中央郵便局舎が壊された今、日本モダニズム建築の基と言える有意義な建築資産を、安易な『暫定措置』として広場にする事は断じて避けなければなりません。今後の日本建築文化を思考するうえでも重要な岐路だと考え、保存請願署名を募ります。
1881年(明治21年)建築の旧山崎歯科医院(平成8年國登録文化財)建築面積86平方mが、6月30日に松本地域を襲った震度5強の地震により被災しました。このレンガ造りの建物は、明治期のレンガ建築としての遺産価値はもちろん、130年という時を松本市の景観として地域の人々に愛され続けてきました。赤レンガの旧山崎歯科医院を残す会は、この修復を目標に署名、募金を募っています。
愛知県立芸術大学は、吉村順三によって設計され1966年に開学しました。ようやく周辺の緑が育ち、建築と自然が融和した美しさを感じられるようになった今、大学と県は、確実な議論もないままにこれらの建築群の取壊しが始ってしまいました。愛知芸大キャンパスの歴史的文化的価値を理解し、周辺の貴重な自然環境を守るため、工事の差止署名を行っています。
坂倉準三建築の伊賀市庁舎や中央公民館の取壊しが始まりました。「私達の伊賀市を考える会」では、地元の市民の皆様に庁舎等の保存改修とともに、安心・安全のまちづくりを訴えて署名活動を行ってきましたが、誠に残念ながら市は解体建替えを決行。現状の姿を写真などで残したい方は急いで現地をご視察ください。
歴史の街「京都」の中に調和した前川國男設計の京都会館が取壊しの危機にある。京都市は公募すら無く企業にネーミングライツを売却し、オペラハウスに建替えを発表。市民の反対により一部分を残す案が浮上するが、それでは建築が保存されたことにはならず、空間構成が生きなければ意味がない。私たちは、安易に急がず最善策を考える「時」を要求し続けている。
55年館、58年館の前面をガラスとスチールの黒いラインで構成するその清冽なデザインは、戦後日本を代表する現代建築として、文部大臣賞芸術選奨および日本建築学会作品賞を受賞しています。日本国内だけでなく、世界に誇れる学校建築として、外濠の緑豊かな景観の一部を形成しています。私達はこの景観を含む継続された歴史の切断を恐れ、再生活用を求めています。